表参道 sh361

【建物について】
眺めのいい部屋。眺められのいい部屋？！

さまざまな外国人が闊歩するインターナショナルな顔と、昔ながらの古い下町風情がからみ溶け合う街、広尾。
ここに、普通じゃちょっとありえない物件「表参道 sh361」があります。

何がって、前から見ても横から見ても（すぐに見えない）後ろから見てもガラス張り。
なんと、あたかもショーケースのような風体をした集合住宅なのです。
これを聞いただけでちょっとワクワクしてしまった人、おめでとう。

アナタはここに住むことができる、第一段階をクリアしたと言っていいでしょう。

これまでルイ・ヴィトン、クリスチャン・ディオールなど、有名ブランドショップのファサードを数多く手がけてきた建築家による集合住宅。

このようなことができるのは、構造体をまんなかに集めているからで、実際、建築マニアによる「巡業」が後を絶たないといいます。

たったガラス一枚とはいえ、大きな“格差”がそこにはあります。

なぜならこうゆう「ショーケース」な物件に暮らす、メリットもリスクもまるごと引き受けなければならないから。それはズバリ「見られる」ということ。何しろ床から天井まですべてガラスなので、ブラインドを少しでも開けてしまうと、そこには自分の生活のすべてが外から丸見え。

脱ぎ散らかした洗濯物も、読みっぱなしの新聞さえも。さらには地球上最後の密室（？）、トイレまでもがガラス張りというから驚きです。

しかし、たとえば空気のきれいな満月の夜。各住戸にある窓すべて開け放ち、夜景と月を眺める瞬間。

まさに酔い耽るパノラマの世界。

それは得も言えぬ、かけがえのないひとときです！